フラグミペディウム属コバチー特別展示
フラグミペディウム属コバチーは、過去100年で最も素晴らしい蘭の発見とされています。発見後、ペルー政府によって厳しい輸出禁止措置がとられ、人工的に繁殖され許可された株のみが輸出の対象となっています。開花可能な株は大変数が少なく希少で、もちろん国内における開花例はありません。今回現地の協力を得て、初の開花株公開展示となります。コバチーは、2002年にペルー共和国北部サンマルティン州の標高約1,600mの山岳地帯にある、川沿いの険しい崖の斜面で、米国人のマイケル・コーバック氏によって発見されました。寒暖の差が大きく、高温多湿の1日で四季があるような環境に自生しています。コバチーの花弁の大きさは手のひらほどにもなり色も鮮やかで濃く、中央下部にある袋状のリップ(唇弁)もボリュームがあり、今後の品種改良において計り知れない可能性を秘めています。