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世界らん展日本大賞2009

場所:東京都 東京ドーム
題目:世界らん展日本大賞2009
開催期間:09年02月14日〜02月22日
訪問日時:09年02月15日
内容:世界らん展日本大賞2009のテーマは 「蘭と、暮らす。〜美しい蘭と、美しい人生を。〜」です。 東京ドーム一面が蘭で埋め尽くされます。
審査&展示について
審査展示は個別審査部門、フレグランス審査部門もディスプレイ審査部門、フラワーデザイン審査部門、美術工芸審査部門、寄せ植え審査部門にわかれていて、参加国数は22カ国(昨年より1カ国多い)、展示総株数は約3000種の約100000株が展示されていました。日本大賞の展示以外にも、コバチーの特別展示、蘭の保護活動や花を育てる運動の紹介等、蘭と人との係わり合いに関してもすごく勉強になりました。行ったのが開催二日目だったということもあり、かなりの人でにぎわっていました。
個別審査部門 日本大賞
作品名:リカステ ショールヘブン ’ヨウコズ デライト’
英名:Lyc. Shoalhaven ‘Yoko's Delight’
出品者:斉藤 正博(茨城県)
二年連続で斉藤氏の受賞です。リカステ属は中南米に自生する蘭です。受賞花は以前、世界らん展日本大賞1999で、日本大賞を受賞した同種’キョウト’を交配に用い、日本で作られた株です。純白でふくよかな花は、横幅が約15cmあります。’キョウト’よりさらに進化し、17本の花茎に大きな花とつぼみをつけた力作です。
個別審査部門 優秀賞
作品名:レリア スーパービエンス ’カワノ’
英名:L. superbiens ‘Kawano’
出品者:大塚 初枝 (茨城県)
個別審査部門 優良賞
作品名:パフィオペディラム ロスチャイルディアナム ’T.K.エンペラー’
英名:Paph. rothschildianum ‘T.K. Emperor’
出品者:得津 龍生 (和歌山県)
ディスプレイ審査部門 最優秀賞
作品名:白孔雀
出品者:らんの里堂ヶ島
凛と立ち羽を広げる白い孔雀の美しさには圧巻されます。その上、全体的なバランスの良さがとてもよく感じました。蘭を孔雀で表現することにより、蘭の高貴さがより強く感じられました。
ディスプレイ審査部門 優秀賞
作品名:オーキッドフェニックス五輪への願い
出品者:埼玉県洋蘭生産者組合
蘭で不死鳥を再現しています。また、不死鳥がオリンピックの五輪を表している5つの蘭のボールを目指しています。埼玉県洋蘭生産者組合の昨年の作品も蘭の使用数が凄かったですが、今年も凄いですね。
ディスプレイ審査部門 優良賞
作品名:蘭へのいざない
出品者:東京オーキッドナーセリー
最優秀賞や優秀賞と異なり、モダンで落ち着いた雰囲気です。ディスプレイ審査部門だけでなく、モダンディスプレイ賞2位も受賞しています。
オーキッド・ロード
エントランスから中央シンボルゾーンに向かい、まるで桜の並木道のように伸びるオーキッド・ロード。白、ピンク、黄色に色づく蘭の花々が最初にお出迎えします。並木は左右両側に5本づつ、3本がコチョウラン、2本がオンシジュームにて配置され、1本あたり250本を超える蘭が、樹に咲く花のように装飾されます。約20万輪のコチョウランとオンシジュームの並木が日本大賞花へと続いています。
フラグミペディウム属コバチー特別展示
フラグミペディウム属コバチーは、過去100年で最も素晴らしい蘭の発見とされています。発見後、ペルー政府によって厳しい輸出禁止措置がとられ、人工的に繁殖され許可された株のみが輸出の対象となっています。開花可能な株は大変数が少なく希少で、もちろん国内における開花例はありません。今回現地の協力を得て、初の開花株公開展示となります。コバチーは、2002年にペルー共和国北部サンマルティン州の標高約1,600mの山岳地帯にある、川沿いの険しい崖の斜面で、米国人のマイケル・コーバック氏によって発見されました。寒暖の差が大きく、高温多湿の1日で四季があるような環境に自生しています。コバチーの花弁の大きさは手のひらほどにもなり色も鮮やかで濃く、中央下部にある袋状のリップ(唇弁)もボリュームがあり、今後の品種改良において計り知れない可能性を秘めています。


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