バラの香りの捕集
写真はヘッドスペースガス法によって香りを捕集している様子。花の香り研究は花を摘んで、水蒸気蒸留法や圧搾法、吸着法、溶剤抽出法などで香りを抽出する方法が主流でしたが、花を摘んだ時点で香り成分は変化します。
そこで、花をガラスケースで覆い、ケースの一方から風を送り込み、逆側に送り出された香りを吸着剤で採取することで、生きたままの自然な香りを再現できるようになりました。
展示ではそれぞれの香りの採取法による違いを体感することができ、水蒸気蒸留法は毒々しいバラの香りでしたが、ヘッドスペースガス法ではかなり甘い花の香りがしました。